2020/03/19 20:17
新型コロナの影響で気が滅入ってしまっている方が多いのではないでしょうか。わたしも例外ではなく、こんな時だからこそ頑張るという意気込みとは裏腹に、気付かぬうちにずるずると気持ちが沈んでいました。終わりの見えない不安や思い通りにいかない日々に苛立ちを感じはじめていたのだと思います。
お洒落をして出かける場所もない、たいして化粧もせずマスクをつけ息苦しい毎日。
ふと、外に出てみようと思った。
そろそろミツマタが色づきはじめたのではないかと父に頼み山奥まで軽トラを走らせてもらった。補正された道路が途切れ、その先は車を降りて歩いた。獣道を進んでいると、さあっと風が頬を撫でながらすり抜けていく。風を追って振り返ると、木々が膨らむようにさわさわと揺れ踊るのが見えた。
リリン、リンとわたしの歩調に合わせて耳飾りの鈴が鳴る。風が吹くともうひとリズム加わり耳元で優しく唄っている様で心地が良い。
いつの間にかわたしの心は晴れやかで、目の前に広がる世界を美しいと感じた。
さあ山に行こうなんて行動出来る人は少ないかもしれないけれど、少しの気分転換で気持ちに余裕が生まれます。
窓を開けて朝日を浴びる。
深呼吸をする。
少し近所を散歩してみる。
誰に見せるでもないけれど、自分のためにメイクをして、好きな服を着て、とっておきのアクセサリーをつけてみる。